重量と硬さのフローについて

ドライバーからウェッジまで、長さに対して重量フローが直線に近づくようにしましょうってよくいいます。でも、それにあわせて重たいシャフトをどんどん入れていくと、実は打てなくなることがあるんじゃないかと思った話。

ドライバーでたとえばあるシャフトの50g台のSがちょうど合ってたとします。
3Wはティーショットで使うことも多いから同じドライバー用の50g台のSシャフトを入れたとします。
5Wはフローを考えて同ブランドの60g台のSを入れます。
・・・以下略。

一般に重量フローの合わせ方というかシャフト重量の推奨値について説明がされていると、だいたいこんな感じではないでしょうか?(若干違うことはあると思うけど)

でもこれ、(もちろんシャフトメーカーにもよると思うんですけど)そのままやると結構打てなくなってしまわないか?と思いました。
なんでかというと、重量帯が重くなったとき、硬さが明確に硬くなるシャフトメーカー(シャフトブランド)が多いからです・・・。

三菱ケミカルなんかは重量帯によらず硬さが変わらないシャフトを作ってますのであまり気にせず(振れる範囲で)シャフトの重量帯だけ上げてもいいと思います(DiamanaやTENSEIなど)。
対して、フジクラのSpeeder Evolutionシリーズなんかは、重量帯が10g変わるとフレックス1つ分くらい硬さが違いまして、60g台のSと50g台のXがだいたい同じ硬さです。

振動数のフローも作るといいとはいいますが、長さを短くすれば勝手に振動数が上がる(硬くなる)ので、そこに対してさらに余計な要素を追加する必要はないと思います(たぶんかえって打ちにくくなる)。
自分の場合、
1W:Speeder 569 Evolution IV X
3W・5W:Speeder Evolution IV FW 60 S
4U・5U:Speeder Evolution IV FW 70 S
というセッティングになってたのですが、上記の話を踏まえると、「569Sだと柔らかくて気持ち悪い、FWは60Sでちょうどいいのに」って思いながらドライバーに569Xを感覚だけで入れてたのは正しい判断だったのだろうと思います(注:セオリー的には661Sを入れればいいのだと思いますが、ドライバーに60g台のシャフトを入れると、僕の場合何故か一気にヘッドスピード落ちちゃうんですよね・・・ということで50g台のXは結構正しい選択ではないかと試打会などでも言われた・・・)。
対して、このUTに入ってるエボ4FW70Sは1W~5Wまでのフローより硬めになると思います(振動数計欲しい・・・作っちゃおうかな・・・)。だから右プッシュが出ちゃうんだろうなぁ・・・となんとなくわかってはいたんですがね。しっかり振れると気持ちいいくらい飛ぶのでついついこの部分のセッティングを放置してました。だってエボ4FWに70SRなんてないんだもん・・・(あれば即買いなんだけどなぁ)。

ということで、重さが変わっても硬さがあまり変わらない三菱ケミカルのTENSEI CK Pro Orange Hybrid 80HY Sがハマった理由はこれだろうなぁと。
一方で、TENSEI CK Pro Orange 60 Sのドライバーが全く打てなかったのも納得ですね(僕には重いし硬いのです・・・)。

グラファイトデザイン(TourADシリーズ)やUSTマミヤ(ATTASシリーズ)の場合に重量帯と振動数の関係がどうなるのかはちょっとわからないです・・・(けどたぶん、フジクラと同様に振動数も結構変わってそう)。

以下少し脱線:
こういうの、ちゃんとフィッティングしてもらえば何も気にしなくていいんだろうけど、自分で弄りたい性分なので・・・。
でもさすがにお高いので、振動数計まで買う気にはならんよなぁ・・・(弾道測定器なんかは買っちゃったけど)。
じゃあ自分で振動数計を作っちゃえばいいじゃん・・・ってなると、半導体レーザーとフォトダイオード組み合わせて適当に検出部分を作れば、シャフトの振動を電気信号に変換はできるなーって思ったんですがね。
カウントの方がちょっと考え中・・・。というのも、適当に(Amazonあたりで売ってる)安い周波数カウンタ回路のキットを使うと1Hzまでの精度しかでないんで(=60cpm)、さすがに使い物にならないのよね・・・。