三浦技研 MB-5005アイアン

シャフトが折れた三浦技研 MB-5005の修理を、ゴルフ仲間から頼まれました。

三浦技研といえば軟鉄鍛造アイアンのメーカーというイメージですよね。このメーカー、色々と伝説があって、例えばタイガーウッズがナイキと契約する前に使ってたタイトリストのアイアンが、実は(タイトリストではタイガーが満足するものを作れなくって)三浦技研に下請けで作ってもらってたとか。その後ナイキの契約になってからもタイガー用は実は三浦技研製だったとか。
そんな知る人ぞ知る三浦のアイアンなのですが、シャフトが何挿さってるかもよくわからない状態で預かりました(最初のオーナー=このクラブを注文した人は別のゴルフ仲間の人なので詳細がわからない・・・)。

ちなみに、MBという型番からわかるように、三浦技研的には「一応」マッスルバックカテゴリらしいです・・・が、バックフェース中心部がえぐられたような形状。どちらかといえばこれはキャビティアイアン寄りだと思います。
ということで、詳細スペックがわからないことには修理もへったくれもないため、とりあえず健康診断。

番手 クラブ重量 ヘッド重量
5I 423.5g ???
6I ??? 263.8g
7I 437.2g ???
8I 444.1g ???
9I 451.2g ???

バランスはD2.5~D3で揃えられてました(ウエイトフロー系のシャフトではないですね)。

ちなみにこのMB-5005というアイアンは、今どき珍しく、スチールシャフト用とカーボンシャフト用でヘッド重量が違う(作り分けてる)モデルです。さすが三浦(今どきの大手メーカー製のアイアンだと、長さの方を変えてヘッドは共通になっていることが多い・・・ライ角大丈夫か?って思うんだけどw)。
修理する6Iのヘッド重量は約264gということで、ジーワンゴルフさんに出てた仕様の通りですね。

5I、7I~9Iの重量をプロットして外挿し、6Iの元のクラブ重量を約430gと推定。
グリップ重量(注:Golf PrideのMCCがついてた)とヘッド重量を引くと、シャフトのカット後重量は約116gと見積もり。
N.S.PRO 950GHでいいんじゃない?って持ち主から最初言われてたけど、明らかに違うね。というかネック近くをよく見たら、かなり剥げてるけどトゥルーテンパー製っぽい印刷があった・・・。

で、他の番手のグリップをみんな外してみたら、DGXPIX1との印刷があった。ダイナミックゴールドXPのX100ですか・・・。


ちなみに5IにDGXPIX1-39(6I用)、7IにDGXPIX1-38(8I用)が挿してあった(1番手ずらしてあった)。ようはふつうに(トゥルーテンパーの推奨通りに)X100で組むより硬くしたかったのでしょう。最初のオーナーがどっかの工房で組んでもらったときの仕様のままなはずですが、・・・どんだけパワフルなんだよ・・・(注:別に300ヤードヒッターというわけでもないですが)。
PWは今回預かってないので知りませんが、たぶんチップカットで対応してるのかな・・・と(すでに組み上がってるカスタムのクラブを分析するのは楽しい)。
(※注:ダイナミックゴールドは結構番手ずらしして組むメーカーが多いよう。特にUSのクラブメーカーはほとんど9番とPWで同じ37.0を使うみたいです・・・ようは逆で、日本市場でのトゥルーテンパーの推奨の方がズレてるんですね・・・。)

ということで、頼まれたのは6Iの修理ですが、7I用のDGXPIX1-38.5をさくっと注文・・・といいたいところだったのですが、すでに廃番だよこれ・・・。手に入るの?
色々検索したら、なんと在庫してる店があったので即確保(最後の1本でした・・・しかも番手によっては在庫がすでになかったりと歯抜け状態。必要な番手用が手に入ってホントよかった)。

1週間ほどかかったけど注文してたシャフトが届いたため、サクサクと作業。パイプカッターが使えるので、スチールシャフトのカットは楽ですね・・・(カーボンシャフト比)。
他の番手に合わせて、バット側を2.6インチカットしました。
#なぜかシャフトとともにサージカルマスク(10枚入り)がオマケ?で付いてきた件について・・・梱包材代わり???

ソケットはあり合わせで済ませました。チップ側をサンディングして接着。グリップも装着(今回はIOMIC Sticky Opus3のバックライン付きが供給されました)。
組み上がりもだいたいD2.5~D3で予定通りなのですが、ダイナミックゴールド系はホント重量のバラツキがひどい。他の番手はキレイに7g間隔に揃えてあってたが、同じモデルのシャフトを取り寄せたにもかかわらず、6Iだけ組み上がり重量で2g近く重量フローからはずれました(上で書いた通り、三浦技研なのでヘッド重量は凄まじい精度で揃ってるのに)。
工房では重量範囲を指定して取り寄せたり複数仕入れてちょうどいい重量のものを選んだりすることもあるらしいですからね・・・(トゥルーテンパー的には、気になるならTOUR ISSUEを買えって言いたいのだろう・・・)。
やっぱこういうところは個人ではかなわんわな・・・(注:とっくに廃番になってるシャフトなので、今回の場合、工房に頼んでも結果は変わらんか・・・)。

構えてみると、預かったときにも少し思ったけど、普段使ってるMP-54(ほぼストレート)より気持ちグースがついてます(スペック表によると1mmくらい全体的にフェースプログレッション値が多いです)。マッスルバックというカテゴリに一応なってるけど、この辺もヘッドの位置づけ的にはキャビティバックアイアンに寄せたマッスル、という感じですかね。
確認を兼ねて練習場で打ってみましたが(笑)、正直、僕にはこのシャフト絶望的に合わないわ・・・。MODUS3 TOUR 105 Sより重いし硬いし、しなるポイントもしっくりこなくて、さっぱりリズムがとれない感じ。
手元がガチガチだからかなぁ・・・?まぁ、自分のアイアンじゃないんで・・・自分に合うシャフト・合わないシャフトのデータが頭の中で1つ増えたと思えばOKかな。