テーラーメイド グローレF2アイアン(4I&5I単品)

ミズノMP-54を導入して以来、5番アイアン以上が上がらなくて困ってる今日この頃・・・(MP-H4にしてみたけどあまり大きくは改善せず)。
ユーティリティも相変わらず精度が悪く、テーラーメイドRSi2(TM7-215カーボンシャフト)を使っていたころのように4番アイアンまでピシッと打てたらなぁ・・・ただし純正カーボンだと軽すぎだよなぁ・・・と悩んでいたところ、(おそらくMグローレの発売に伴い)安売りされていたグローレF2アイアンを見つけたので、ポチっと買ってしまった。

購入したのはテーラーメイド グローレF2アイアンの4番と5番。シャフトはN.S.PRO 930GHのフレックスR。クーポンやらポイントやらを使ったので、お支払いは2本あわせて1万3千円くらい(新品です)。
この930GHというシャフト、日本シャフトから単品売りはされていませんが、950GHよりちょっと軽い振り味らしいです(重量も4gくらい軽い)。
カーボンシャフトではしっかり打てていたミドルアイアン~ロングアイアンにて、スチールシャフトのアイアンにしたら球が上がらなくなったってことは、主因はヘッドスピード不足でしょうか(他にもハンドファーストが強すぎるとか色々あると思うけど)。
ということで、シャフトで補うことにしてフレックスRにしてみた次第。

グローレF2アイアンは、ターゲット層がシニアアスリートである割にロフト角が立っておらず、7番アイアンで31°と、ミズノMP-H4(32°)と比べても1°しか立っていない。6番・5番・4番と同様に1°立っているだけなので、単品アイアンだけ買って他のクラブと組み合わせてコンボアイアン化しやすいともいえます(ストロングロフトのモデルの単品アイアンをロフトで選ぶと「同じ番手表記」のアイアンがバッグに2本以上、みたいなややこしいことが生じるので・・・)。

なお、グローレF2アイアンには、RSiシリーズ以降の(一応)中上級者向けモデル(=ヘッド小さめ)にあるフェイススロットは搭載されておりませんが、その分ヘッドが大きめとのこと。まぁ、大きめといっても、MP-H4とフェイス面の大きさは大差ないのですが(MP-54よりは明らかに大きい)。
ただしソールの貫通型スピードポケットはもちろん健在。低重心なヘッドとのことなので、ヘッド自体も球の上がりが(ミズノMPよりは)いいのではないか・・・と期待したのですが、5番アイアン同士で比較すると、やっぱ中空アイアンであるMP-H4の方が(シャフトがN.S.PRO 950GH Sなので少し硬くて重いにもかかわらず)ちょっと上がりがいいんですよね・・・(実質7番アイアン以上はアイアン型ユーティリティみたいなもんだからねこれ・・・)。もちろん、ロフトが1°寝てるってこともあるんでしょうけど。

ちなみに、これでも理系人間なので、具体的に数値で話をする。これまで使ってきた5番アイアンについて、MP-54、MP-H4、グローレF2、RSi2のヘッドの重心データを比較すると、以下のようになっているらしい。

メーカー モデル 重量 慣性 ロフト ライ FP 重心距離 重心深度 重心高 重心角
ミズノ MP-54 253.1g 2276g・cm2 24.6° 60.7° 3.9mm 34.6mm 3.7mm 18.6mm 10.1°
MP-H4 257.7g 2439g・cm2 24.9° 60.8° 3.8mm 36.5mm 5.6mm 20.2mm 13.6°
テーラーメイド グローレF2 248.0g 2478g・cm2 23.7° 61.0° 1.9mm 38.4mm 4.4mm 18.8mm 12.7°
RSi2 251.2g 2562g・cm2 23.0° 60.3° 2.5mm 39.4mm 4.9mm 19.7mm 11.4°

出展:「重心ハンドブック完全版」Golf Classic 2018年11月号臨時増刊

ここからMP-H4とグローレF2の5番アイアンを比較すると、MP-H4の方が中空な分、重心高が1.4mm程度高くなってしまっているが(重心高は低い方が球が上がりやすい)、その代わり重心深度は1.2mm深い(深い方が上がりやすい)。また、ロフトは実測で1.2°ほど寝ている(当然寝ている方が上がる)。
重心角はMP-H4の方が0.9°大きい(=捕まりやすい)が、慣性モーメント・重心距離から見るとグローレF2の方がオートマティックなクラブといえるでしょう。
数値を並べてみて意外だったのは、RSi2が(メーカーの位置づけの割に)数値上とてもやさしいクラブだったということですかね・・・(使っていたときの印象とは合致する)。

クラブ選択・セッティングは奥が深いですねホント・・・。