買ってはいけない中古クラブ

自分の腕が十分でもないのに、クラブにばかりこだわってしまう、理系人間の悲しい性・・・。

というわけで、なんだかんだでしょっちゅうクラブを買ってます。
同じクラブセッティングでラウンドすることの方が少ないのではないだろうかと思うくらい、しょっちゅう何かが変わってます。
まぁ、毎回毎回最新の新品クラブを買っていては破産してしまうので、売りさばくこともあるし、中古クラブも活用している。
しかし、中古クラブには「買ってはいけない」クラブというものが存在するので、その辺の話。

1.中古のカーボンシャフト単体(スリーブ未装着)
未使用品の在庫処分でもない限り、絶対に買ってはいけないと思う。
ヘッドからシャフトを抜いたシャフトということは、ほぼ確実にヒートガンやバーナーで加熱して接着剤を溶かしてる。
その際にカーボンシャフトの素材(主にカーボンシートをかためてる樹脂)も熱でやられている可能性が大(というかほぼ全滅)。
つまり先端部分の特性が完全に乱れている。本来の性能は確実に出ない。ただの産廃といっても過言ではないです。
※スチールシャフトの場合は再利用も大丈夫だそうです。金属疲労はするのでやっぱりおすすめはしかねるけど。

ただし、カチャカチャスリーブ装着済みのシャフトでつけ直された形跡のないものは比較的買っても大丈夫です。とはいっても、チップカットなしが基本のドライバー用くらいかな。
フェアウェイウッド用はシャフトの長さ以外にチップカットの長さもわからないと怖いですね・・・わかってて買うならいいですが(スリーブの位置で合わせて同じシャフトのロゴの位置を見れば一応わかりますが・・・すでに持ってるなら買わないですしね・・・実店舗でなら在庫状況次第では比較できるかもしれませんが)。

ただ、長さが中途半端な中古のシャフトは、スリーブ付でも気をつけた方がいいです。
先日GDOで注文して届いたキャロウェイスリーブつきのカーボンシャフト(装着時長さ44.5インチと書いてあったALDILA Tour Blue 55S・・・元はキャロウェイX2HOTか何かのUS仕様クラブ用ストックシャフトだと思われる)、開封してみたらバックライン付グリップなのにおかしな向きで付いてて(注:テーラーメイドのスリーブと違ってキャロウェイのスリーブでは調整してもシャフトの向きは変わらない)しかもねじれてたので、素人仕事だなとなんとなく嫌な予感はしたのですが・・・交換のためグリップをはずしてみたら、前ユーザーが適当にカットしたらしく、バット側の断面がガタガタな上、1cm以上の長さのひびが入って割れてて呆れかえった。いったいどんな工具でやらかしたのやら。ド素人にもほどがある・・・ちょっとネットで検索すればどうやればいいかくらいわかるだろうに。・・・断面整えるために自分でさらにカットする羽目になり、長さも予定してたより短くなっちゃった。最悪だ!
これじゃ気をつけようがないかも!?・・・実店舗ならグリップ交換も合わせて依頼してしまうのは手かも(作業も眺めさせて貰うとか)。・・・そしたら店側も自分も気づくだろうし。

2.中古のウェッジ(特に軟鉄鍛造)
ウェッジは消耗品である。ウェッジの溝は消耗が激しい。とくにサンドウェッジは減る。
プロが使っているモデルの中古が安いからといって飛びつくのはどうかと思う。消耗度合い次第ではあるが、スピンなんて全く効かない可能性がある。
以前にも取り上げましたが、プロ御用達の軟鉄鍛造ウェッジはたったの(?)75ラウンドで新品と比べてランが2倍にまで伸びるそう。
あからさまに傷があったりすり減ってたりするものは論外であるが、ぱっと見ではよくわからないものも多いのが問題。
新品で手に入るモデルであれば手を出すべきではないと思うし、どうしても一昔前のモデルが欲しい(例えば他の番手を使っていて揃えたいなど)という事情があるなら、現物をじっくり(写真でもいいので)見てから買うべきである。

なお、ブラックサテン系のウェッジは「あっという間に」表面の黒が剥げるので、逆に剥げてないものはあまり使用されていないともいえる。つまり比較的「減り具合」が見分けやすいです・・・使い込んだ雰囲気が出ると格好いいと思う人ならありかも。

3.中古のアイアン(特に軟鉄鍛造)
ツアープロが使ってる憧れの軟鉄鍛造アイアンが中古で安かったから、といって飛びつくのはどうかと思う。
ウェッジと同じく当然(特に軟鉄鍛造アイアンは)消耗品ではありますが、バンカーで使うわけでもないならそれほどひどい消耗はしないです。
だが軟鉄鍛造のアイアンは、打感がいい悪い以前の話として、ライ角・ロフト角調整ができることがメリットであり、またデメリットでもある。というのも、前のオーナーが調整しちゃってるかもしれないから。
なので測ってみないとカタログ通りのスペックになっているかどうかはわからない。その時点ですでに(まともな店で買うのでなければ)結構デンジャラス。
酷い場合は、番手によってライ角やロフト角がぐちゃぐちゃということもあるらしい(ハッキリ分かる場合は特記事項として説明がついてることもあるけど店次第かな・・・)。

4.リシャフトされたクラブ(スリーブ付シャフトではないもの)
どこで買うかにもよるけど、個人で作業することも「一応」できてしまうあたり、結構デンジャラス。
ちゃんと適切に取り付けられてないと、スイングしたらヘッドが吹っ飛ぶ可能性がある。へたするとラウンド中だと同伴者が、練習場だと周囲打席の人が死ぬかも。
また、1.のシャフトのところでも書いたけど、長さの整え方(切り方)が雑なことも。自分でやるのであれば、スチールシャフトならパイプカッター、カーボンシャフトならテープを貼ってからのこぎり、あたりが基本でしょうかね。
あとはソケットが浮いてるとかいうのは論外な素人作業の例ですが(さすがに写真を見ればわかる)、それ以外にもチップ径やバランスの調整がめちゃくちゃな方法でやられている事例もあるとか(ばらさないとわからないやつ)。怖い怖い。
まぁ、さすがに大手中古店ではあまりにヤバイやつは売らないでしょうけどね・・・。

5.ヤフオクやメルカリなど
偽物が多く出回っているため、かなりデンジャラス。中古店のショップ出品ならまだしも、個人出品のものについては素人はあまり手を出さない方がいいと思う。
ただし、どこで買ったものなのかきちんと説明していて証明書類の類(保証書のみでなく納品書等も)をつけてる人から買うなら可。
というのも保証書も含めて偽造されているものがたまにあるため・・・。ひどい世の中だ。

なお、偽物クラブはほぼ全てが某C国製。見つかったものは税関で没収処分をしてるらしいけど、ハッキリ言ってキリがない。
なので日本語がおかしい(うっかりの誤字脱字レベルではない)出品者は特に避けた方がいいですね。某A国の大統領がお怒りになるのもわかるわ・・・。

そんなわけで、処分するときは中古店の下取りより高く売れるから使うけど、自分で買いたいとはあまり思いませんね・・・(ひどい)。

1件のコメント

コメントは受け付けていません。